ジャイアントペンギンの書庫

保管庫として活用、金色のコルダ3.4の東金千秋と小日向かなでの話しか置いてません·····あとは思いついた事をグダグダ書いてる今日この頃。

可愛いカップルと土岐副部長

「なぁ千秋・・・小日向ちゃんて自分の事、庶民やからって言ってるけどお嬢様やろ?」

「・・・俺もそう思う・・・蓬生もそう思うか?」

   引退したけど二人して部長室と言わる別室に入り浸りだらだら寛いでいた。

   推薦とはいえ試験はあるのであまりにも成績が悪いと入学が危ないので、ライブ活動も一時休止して小日向が部活終わるまでの間、部長室で受験勉強するのが日課になっている東金に今日は蓬生が合流したかたちで勉強していたが・・・集中力が途切れたのをきっかけにお茶しながらだらだら寛いでいた。

   二人して小日向について意見をまとめると・・・

   姿勢がよく、箸の持ち方が綺麗で食事、読書、勉強する姿勢も綺麗だ。

   性格はおっとりしている。

   話も聞き役が多く聞き上手である。

   相手に嫌味にならないような気遣いができ東金を怒らせた事がない。

   服装はいつもふわふわした上品なブラウスに膝丈スカートが多く色目も上品なパステル系が多い。

   それに欲がない・・・

   本当のお嬢様は欲がないらしい・・・

   東金の周りに寄ってくる成金お嬢様は・・・それはそれはギラギラしていて肉体的に東金を落とそうと迫ってくる・・・ので東金はこの年まで恋なんかしなかった・・・というより出来なかった・・・ギラギラ成金お嬢様になんか手を出したら人生お終いだ。

   東金の知っている事は・・・親が外交官、祖父が有名なヴァイオリン製作、修復のマイスターぐらいだ。

「・・・親が外交官ってエリートやん?祖父の方は庶民なんかな?」

「・・・あの恐ろしい爺さんな・・・でも何ていうか持って生まれた上品さを感じないか?」

「うん、分かる・・・せやから千秋と上手くいくんやな・・・聞き上手で気が利いて控え目くらいが千秋にぴったりやわ」

「・・・まぁ・・・お前が全面的に認めるの初めてやな?」

「・・・千秋にまとわりつく成金お嬢様を認めるのは無理やわ・・・親友の彼女なんて俺も話す事多なるやん?嫌な女が親友の彼女になるのは困るからな・・・」

「・・・いや成金お嬢様に手を出したら人生捨てるようなもんやからな・・・中学くらいは危なかったけど・・・蓬生が助けてくれなかったらヤバかった・・・」

「・・・余計な手助けやったかな・・・お陰で千秋、清いままやしな・・・」

「うるさい蓬生!」

「それに比べたら、あの子はなーんにも欲しがらんやろ?前に言ってたわ千秋がいれば何もいらんてな・・・口先じゃなくてホンマにそうやから認めるしか無いやんな?」

「・・・そうだな・・・・・・・・・いや、この前・・・初めて、ねだられたな」

きらーんと土岐の目が光る、興味津々聞きたくてたまらない顔をしている。

「・・・教えてー千秋くーん何買ったったーん」

   まずい・・・うっかり言ってしまった・・・かなでに知られたら口を聞いてくれなくなる。

「・・・・・・あっアクセサリーかな?」

「・・・かな?って何なん?千秋嘘ついた顔してるよ?付き合い長いから分かるんやで?」

『嫌な汗が出てきた・・・なんでやろ?かなでが絡むとポーカーフェイスとか咄嗟の嘘がつかれへん・・・困った・・・ちなみに今は、清くはないんやで蓬生・・・』

「・・・一種のアクセサリー的な・・・盛り上がるアイテム的な・・・」

   目が泳いでしまう・・・蓬生を誤魔化すのは難しい・・・・・・

「・・・・・・・・・絶対にかなでに言うなよ・・・」

   目をキラキラさせてこくこくと頷く蓬生・・・嬉しそうだな・・・

「・・・下着・・・」

「・・・ええっ!いやらしい~千秋くーん初めてのプレゼント?が下着?なに何なーに?どんなん買ったったん?」

「・・・・・・この前、俺の誕生日やったろ?かなでが・・・かなで自身がプレゼントってやつで・・・誕生日前に、かなでに欲しいものないかって聞いたら俺好みの下着が欲しいって話になって・・・勢いでネットショップやったから・・・たくさん買ってしまって・・・」

   口元を抑えながら笑いを堪えてる蓬生・・・無性に腹立たしい・・・言えって言ったくせに・・・

「・・・悪いか?すごく可愛いくて似合うぞ」

   バンバン俺の肩を叩いて小刻みに震える蓬生・・・やっぱり腹が立つ・・・

「おめでとうさん・・・何や嬉しいわ・・・たくさん買ったって・・・くっく・・・ちなみに誕生日プレゼントの時はどんなん着てくれたん?」

「・・・えっ?胸元にリボンついて解いたら脱げるタイプのベビードールで・・・」

「小日向ちゃん・・・プレゼントやんか・・・もう嫌やーバカップルやーあー可笑しい・・・やっぱり下は紐パンなんちゃうん」

「なんで分かるんや!」

   蓬生は喋れないくらいに笑ってる・・・やっぱり何か腹立たしい。

「・・・・・・そんなおかしいか?」

「・・・ごめん・・・ごめんな千秋・・・千秋って桁違いなお金持ちの御曹司でな・・・ブランドアクセサリー買えるし・・・高級レストランも行けるのにな・・・小日向ちゃんと二人で下着をネットショップで選んでるなんて・・・可愛い・・・普通の可愛いカップルやん・・・ネットショップのそれ系の下着なんて安いやろ?可愛い・・・小日向ちゃん最高やわ・・・」

「・・・あいつ高いもの受け取らないからな・・・食費も受け取って貰えないから食事の後片付け俺がやらしてもらう事にした・・・」

「千秋が!皿洗うん?ぷっ・・・くっ・・・」

   蓬生がソファでうずくまり笑っているところに部活を終えた小日向が現れた。

   ソファを見つめて不思議そうな顔している、当然の反応だな・・・こんなに爆笑している蓬生は珍しい。

「・・・土岐副部長どうしたんですか?」

「・・・いやー微笑ましいカップルの話、聞いてしもて・・・小日向ちゃん今度、ラブホ連れてって言ってみ?最近のラブホって凄いらしいで?」

   きょとんとする小日向から逃げるように土岐が帰った。

   静かになる部長室・・・

「・・・帰るか・・・」

「うん。千秋・・・副部長があんなに笑うの初めてみたから・・・どないしたん?」

   二人でいつも通りスーパーに寄り小日向の家に帰宅し、晩御飯を食べて片付けを東金がして・・・帰り際の一時に、ふと思い出したように小日向がパソコンを立ち上げた。

「千秋・・・ラブホって何?」

「・・・えっ?知らんのか!」

「うん。調べてみようかなって・・・」

「知らんのやったら知らんままで!ええと思うで・・・かなで・・・」

   パソコンの前で座りながら・・・じっと俺を見つめる、かなで・・・

「・・・千秋・・・隠し事してる・・・」

「・・・かっかなで!ラブホなんて行かんでも困らんし」

「・・・ラブホってもしかして・・・いやらしいお店なん?千秋行ったりした?大人っぽいし・・・土岐副部長年上やし・・・付き合う前でも許さへんから!」

「違う・・・調べたら分かるけど・・・いやらしいのは・・・そうかもな・・・」

   無情にもパソコンで検索を始める小日向・・・

「カップル・・・刺激的な夜・・・えっ?SM・・・学校?コスプレ?」

   独り言を言いながら検索する小日向・・・いたたまれない・・・

「・・・千秋・・・行ったことある?」

「あるわけないやろ?カップルで行くもんやし」

「・・・このアジアンリゾートみたいな部屋・・・綺麗やね?ジャグジーあるし・・・二人で入れる・・・し・・・」

「そ・・・やな・・・二人で風呂は入った事ないな・・・」

「・・・う、うん。恥ずかしいけど・・・千秋が行きたいなら・・・」

「入るだけじゃすまんけどな・・・そのためのラブホやし・・・ええんか?」

   真っ赤になる小日向・・・自分で調べて墓穴掘ったな・・・

「えっ?ジャグジーとかお風呂でしちゃうの?」

「・・・そうに決まってるやろ?」

「友達から聞いたんやけど・・・マンネリだと飽きられちゃうらしいから・・・」

「・・・飽きる予定は無いけど、この家にジャグジーは無いからな・・・」

「うん・・・・・・・・・・・・恥ずかしいけど頑張る」

   早速、週末にアジアンリゾート風なラブホに行った。思ったより綺麗でリーズナブルで、カラオケとかゲームもあって思いのほか楽しめた。目的のお風呂は泡風呂にしたので小日向は恥ずかしながらも一緒に入り・・・・・・すごく楽しませて頂いた。

   ラブホって・・・カップルがイチャイチャする場所だしな・・・うん、また行こう。

後日────

   放課後、土岐とダラダラ部長室で過ごしていると・・・

「・・・蓬生・・・小日向のお嬢様ちゃうかな話な・・・」

「何なに?なんか分かったん?」

「あいつラブホ知らなかったみたいでな・・・」

「えっ?今時・・・珍しい子やな・・・深窓のお嬢様?」

「・・・結局、パソコン検索して知ったけど・・・珍しいなと思って・・・」

「・・・でラブホ行ったん?」

「・・・あぁアジアンリゾート風なラブホに・・・」

   しまった!と思った時は遅かった・・・

   また蓬生の目がキラキラしている・・・

「・・・悪いか・・・俺らカップルやしな・・・かなでにカラオケ上手い言われたし・・・ゲームも普段せえへんから・・・喜んでたし・・・かなでって小さい事で喜ぶんが可愛ええんやな・・・」

「千秋くん・・・開き直ったやん?ぷっ・・・一流ホテルのスィートに泊まれるくらいのお金あるのに・・・可愛い・・・微笑ましいわ・・・ほんまに小日向ちゃんと一緒やと千秋、幸せそうやからな・・・応援してるで二人の事」

   応援・・・半分面白がられてるような・・・確かに小日向といると幸せだからな・・・

それにしても小日向のお嬢様疑惑が気になるな・・・今度、小日向に直接聞いてみよ。

   後日、真相を知って驚くのは別の話。