ジャイアントペンギンの書庫

保管庫として活用、金色のコルダ3.4の東金千秋と小日向かなでの話しか置いてません·····あとは思いついた事をグダグダ書いてる今日この頃。

恋をしよう3

   千秋部長から千秋父さん・・・昇格なのか降格なのか分からない立ち位置になった気がする。

   蓬生にはあの後、帰るまで千秋父さんってからかわれたし・・・彼氏まで程遠いな・・・

   今日は気持ちを切り替えてセミファイナルの練習をする事にした。

   小日向は安定しない・・・時折、ゾッとするくらい音が輝きマエストロフィールドの片鱗が見えるがすぐに消えていく・・・技術は問題ない、かつて天才少女だっただけある。が・・・表現力が全く無いのでなく出さないように故意にしている気がする。

   練習で補えるものなら時間をかければなんとかなるがメンタル的なものはどうしようもない。

   練習終了後に一緒に歩き帰宅する。

   今日こそ聞こうとマンション前で小日向に声をかけた。

「小日向・・・・・・お前にとって言い難いことかもしれないし、思い出したくない事かもしれない・・・でも目を背けていてはダメだ・・・7年前のコンクールで何があった?」

   サッと顔が青ざめる小日向

「ごめん・・・でもこのままではダメだ一緒に解決方法考えるから話してくれ」

   右手でヴァイオリンケースを持ち左手は右肘辺りを掴みぶるぶる震えている。

    でも話さなくていいとは言わない、このままではダメなのは小日向が一番分かってるはずだ。

「ここでは無理・・・部屋に来てください」

「女の一人暮らしの部屋は・・・でも部室はもっと無理か・・・話聞いたらすぐに帰る、約束する」

   小日向の部屋は最上階だった。閑静な住宅街の駅近マンション・・・

   かなでが神戸に永住するなら老後は神戸に住もう!と両親が買ったらしい?

   勢いにしては凄い思い切った買い物だ。

   小日向の両親って何者なんだろう?

   留守にしていた室内は蒸し暑くすぐにクーラーを入れ、小日向は冷蔵庫から麦茶を出してくれた。

   グラスに水滴がつく、グラスの中の氷が溶けだしカランという音が鳴る。

   5分ほど向かい合わせに座り麦茶を見つめていた小日向がぽつぽつと話し出した。

   7年前のコンクールで有名な指揮者であるマエストロが素質のある子供達を集めていて自分もその対象だった事。最終的にコンクールで1位になった子を連れていくつもりだったが、かなでを気に入ったマエストロが冥加を要らないと話しているのを聞いてしまう。

   冥加は両親がいなく妹との生活の為にどうしても自分を選んで欲しいと縋っているのを聞いた小日向は冥加に勝ちを譲った。

   そして、その事をコンサート終了後に酷く責められてしまったらしい。

   小日向は弦が切れて泣いていた自分のために弦を張りなおしてくれた冥加に感謝の気持ちと自分は両親いるし生活には困らないからと勝ちを譲った。

   子供の甘い考えだったかもしれないと小日向は言う。

   そのコンクールで冥加が1位を獲得しマエストロと海外に旅立って行った。

   小日向はしばらくヴァイオリンを弾くのが億劫になり気付くとヴァイオリンを弾いて楽しいって気持ちが無くなり現在に至る。

   最近まで、その記憶は抜け落ちたように無かったが転校するきっかけになった、ある手紙を受け取ったのを機に思い出したらしい。

「凄く怖かったです・・・冥加さんの事もコンクールも・・・なんだろうぽっかり穴の空いたような・・・ヴァイオリンに楽しいイメージが持てなくなってしまって、でも音楽は続けたい・・・中途半端な気持ちで今日まで来てしまった感じです」

   話している間に麦茶のグラスの中の氷が溶けグラスの中には透明な層と琥珀色の層が出来てしまった。

「今も楽しい・・・と弾きかけると手が止まる感じで・・・怖い・・・」

   向かい合わせに座る小日向の手は組み合わされて震えている。

「小日向・・・俺は音楽が好きだ。特にヴァイオリンの響きが好きだ・・・楽しくないか?ドキドキするだろ?」

「うん。千秋部長と一緒だと影響受けるのか楽しいって気持ちが湧いてくる・・・でも同時に怖い気持ちも追いかけてきて・・・」

「そうか・・・じゃあ俺が楽しい気持ちをお前に伝えたら以前のようになるか?」

「でも・・・私なんかの為に時間を割くなんて無駄・・・セカンドで千秋部長を支える事はできるしマエストロフィールドなんてなくても・・・」

   立ち上がり向かいのソファに座る小日向の前に跪き手を握った。

「俺が聞きたい・・・お前が楽しいって弾いている音を聞きたい。ファースト、ソロでお前自身のマエストロフィールドを見たい。ダメか?たまにお前の楽しいって音が聞こえるんだ・・・もっと聞きたいと思ったらすぐに消えてしまって悲しい気持ちになる」

「千秋部長・・・が聞きたいの?」

「そうだ。お前は音楽を楽しんでいるはずだ、俺は聞きたい」

「千秋部長・・・ありがとう大好き」

   大好きって!赤くなりかけた時に小日向が立ち上がりヴァイオリンケースを開けてヴァイオリンを構えた。  

────クライスラーの美しきロスマリン

   小刻みなワルツを思わせるようなリズムを踏むような軽やかなメロディ。

   ロスマリンはローズマリーの事で愛と貞節の象徴。

   ウィーンでは愛らしい女性を意味する。

   小日向のイメージ通りの曲だ。

   2分程度の短い曲だか弾むように楽しむように小日向は弾いている・・・小日向の周りには金色のキラキラする優しいマエストロフィールドが広がる。キラキラキラ金色の粒子の中に白い羽毛が舞う・・・まるで天使の降臨のように。こんなに綺麗なマエストロフィールドは見た事はない。

   演奏が終わった・・・終わった後、小日向は泣いていた。

「出来るじゃないか?素晴らしかった・・・泣くなよ」

   近づき頭を撫でてやる。

「ごめんなさい・・・千秋部長の為に弾いたら・・・大好きなのは私の一方的な思いなんで忘れてください」

   ヴァイオリンを片付けようとした小日向の手を取った。

「こっ小日向・・・その大好きって男女の大好きの意味なのか?」

「千秋部長・・・恥ずかしい・・・そうです。私みたいな地味子に好かれても迷惑なのは分かってます忘れてください」

「そんな事ない!俺は・・・俺は一目惚れやった!俺の事・・・男として好きなんやな?いつからや?」

「ひっ一目惚れ?!あの・・・ちょっと待っててヴァイオリン片付けるから」

   小日向がヴァイオリンをケースに入れた。俺は立って待ってるのもなとソファに座り直し待つ。

   小日向が俺の隣にそっと座る。

「えっと・・・最初に会った時から素敵だなぁって・・・でもちょっと派手だから遊んでる人かなとか思ったけど話すと凄く真面目で誠実で心配性で・・・アプリで個人的に連絡取っていいかって緊張した声を聞いた時には好きになってました」

「そ・・・そうか・・・俺は一目惚だし・・・俺はこんな形やから派手な女に囲まれること多いんだけど本当はお前みたいに清楚で可愛いのが好きだ・・・性格も控え目だけど言いたい事はきちんと言うし・・・声も可愛いし・・・とにかく全部が好きだ。俺の初彼女になってくれ」

「え?初彼女・・・ウソ・・・本当に?モテるでしょ?あっ・・・付き合った事は無いけど経験豊富とか??」

「違う!遊びなんかせえへん!俺は童貞や、最初は好きな女って決めてて好きな女ができなかっただけや」

「あの・・・そんなにはっきり言わなくても・・・恥ずかしい・・・。私の初彼氏になってくれる?」

「お前の初彼氏・・・初って全部初だろ?」

「う・・・うん。キスもデートもまだした事ないし・・・それ以上なんてもちろん無いし・・・しょ処女です・・・」

   真っ赤になって俯く小日向を抱きしめた。可愛ええ!小日向の初彼氏・・・

「その・・・キスしてもいいか?」

「はっはい。よろしくお願いします」

「ぷっ・・・よろしくって、俺も初めてだから下手だったら・・・ごめん」

   小日向の顔を両手で添えるようにして上を向かせた。南洋の海を写したようなエメラルドグリーンの瞳・・・綺麗だ。唇はピンク色に色づいていて・・・可愛い・・・。

「小日向・・・目、閉じろ緊張するからな」

「はっはい、千秋部長の目ってガーネットみたいで綺麗って見惚れてて・・・」

「あほ、お前の目の方が綺麗だ・・・ずっと見てたいけど見てたらキスできないだろ?」

   そっと小日向が目を閉じた。睫毛長い、化粧っ気無いのに肌白くて頬が薄ら赤くなってて可愛いい・・・顔を傾けてそっと唇を合わせる。

   軽く合わせただけでドキドキした。

   そっと触れ合うだけで離してしまう。

   初めてだし・・・照れる。

   ゆっくりと小日向が目を開けた。

「千秋部長・・・」

「小日向・・・その照れるな?」

   きゅっと小日向が俺の胸に頬をスリスリしながら甘えてきた可愛すぎる。

   今日、キスまでって我慢できるかな?

「うん。千秋部長あのね・・・考えたんだけど私が卒業するまでお付き合いしてるの内緒にしてほしい」

「なんでや!俺は内緒なんて嫌や!お前の彼氏って公表したい」

   小日向の言い分によると俺のファンに恨まれるのが困るし自分は転校生で味方になる友達もいない状態。その上、演奏者としての実績も無いのに彼女になったら学生生活に多分、恐らく、高確率で支障をきたす。

   俺がいる間は困らないかもしれないけど卒業後が怖いから内緒にして欲しいと言われ・・・すごく納得したので断れなかった。

   女の嫉妬って怖いからな・・・。

「蓬生さんが日帰り温泉に行こうって誘ったのも神戸市内だとファンに見つかったら妬まれるのが心配だからよね?多分・・・」

「大学入ったらライブ活動はやめてソロで活動するつもりだけど・・・俺は女のファン多いからな」

「ごめんね?千秋部長にふさわしい演奏者になるまで待っててね?その代わり・・・この家の合鍵渡すし・・・ここではその・・・好きにして?」

「好きにって・・・じゃあとりあえず千秋部長やめて千秋って呼べ」

   プイッと顔を背けて両腕をソファの背もたれに広げソファにふんぞり返る。

「後は蓬生と次期部長の芹沢には話す」

「う・・・うん。千秋?あの・・・拗ねてる・・・の?」

   ポンポンと膝を叩いて

「膝に来い」

「ええ!無理・・・」

「お前の定位置はここな?膝に乗って向かい合わせに座れ」

「やだ・・・恥ずかしい」

「お前からキスしてくれたら機嫌直す。好きにしていいんだろ?」

   おずおずと小日向が俺の膝に向かい合わせに乗って来て首に手を回した。

「もう・・・大好き千秋」

   真っ赤になった小日向からキスしてもらう・・・照れる。

「かなで、俺も初めてな事ばかりだから・・・ゆっくり恋しよう」

   その後は小日向の手料理を食べてから最後に甘いキスをしてからボロアパートに帰った。

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   今日、千秋部長と付き合う事になった。

   私がうっかり大好きって言ってしまったから。それに一目惚れされてたなんてびっくりしたけど嬉しい・・・。

   千秋部長・・・思っていた以上に純で真面目で・・・最初のキスだって遠慮がちにそっと触れ合うだけの優しいキス。

   俺様傲慢なのに・・・拗ねるし可愛い。

   そう言えば三男で末っ子だったよね?甘えん坊さんなのかな?

   本当にイメージと違う・・・可愛い可愛い人。

   でも表向きは華やかで女の子に囲まれてて恋人何人もいそうで経験豊富な艶っぽい男性なんだよね・・・困った。

   ファンに納得してもらうにはどんなキャラ作りがいいのかなぁ・・・自分のプロデュースなんて考えた事ないし・・・明日、考えよ・・・千秋部長・・・はぁ・・・寝れない・・・

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────翌日。

   蓬生、芹沢、小日向、俺でアンサンブルの練習前に報告したい事があると緊張した顔で東金が言った。

   小日向は俯いている。

   蓬生は退屈そうに待っている。

   芹沢は主人の言葉を待つ執事のように待っている。

「俺と小日向は昨日から付き合う事になった」

し──ん・・・・・・。

「え?千秋・・・告白出来たん?」

「小日向さん・・・無理やりでは無いですよね?」

「お前らどっちも失礼だろ?」

「だって千秋どうしたらいいか分からんくらい好きって悩んでたやん?」

「小日向さんは気弱そうだから断れなかったのでは?と推測しますが?」

   東金の顔がピクピクと引きつっている。

それを見た小日向が遠慮がちにでもはっきりと言った。

「あの・・・好きって言ったのは私が先なんです・・・だから無理やりなんて無いですから」

   土岐と芹沢が驚愕した顔をしている。

   本当に失礼だな・・・

「付き合いは当分、内緒がいいと思います」

   手を上げて芹沢が言った。

「それと、小日向さんはまず部に馴染む事が先決ですし・・・その・・・僕の幼馴染を紹介しますので友達になってくれませんか?学年も一緒だし・・・」

「あー小夜ちゃんな?ええんとちゃうかな?千秋の家の執事さんの親戚やから口も固そうやし・・・」

「小夜は前から小日向さんの事、可愛くて着飾りたいとか言ってましたから・・・本人は大人美女だから可愛い女の子が好きみたいで・・・」

「芹沢・・・お前の幼馴染大丈夫なのか?」

「そうですね・・・東金部長が気に入ってるの知ってましたので、今までは近付かないように言い聞かせてましたが・・・抑制が無くなったら小夜の暴走は・・・・・・多分、大丈夫でしょ?部内に味方も無くいきなり恋人宣言して妬まれたりいじめられたりする方が怖いです」

「芹沢・・・・・・俺そんなに分かりやすかったか?」

「東金部長?一目惚れでしょ?驚きましたがそういう事もあるかなと・・・気付くのは副部長と俺くらいでしょうが・・・東金部長の女性ファンに小日向さんが嫌がらせを受けたら東金部長が苦しむでしょうし・・・くれぐれも付き合ってるのは悟られないようにお願いします。今のアンサンブル大抜擢でも妬まれてると思いますので」

────コンコンコンコン!!

「あっ小夜が来ましたね?」

ガチャ!!

「睦!きゃー小日向さん~!めっちゃ可愛い~!!私の事、小夜って呼んでな?東金部長なんかより私と付き合って!小さいな・・・肌白い・・・目がエメラルドグリーンでおっきくてリスみたい・・・はぁ・・・可愛いな~彼女にしたい・・・」

   扉を閉めるなり小日向に抱きつきまくし立てる芹沢の幼馴染に男子らは唖然とし小日向は呆然としている。

「おいフルート!かなでは俺の彼女だ!!かなでが可愛いのは充分知ってる!許可なくハグするな!俺だって数える程しかハグしてないのに・・・」

「小日向さん?ひなちゃんって呼んでいい?あの色黒部長のどこがいいの?こんな可愛いひなちゃんが・・・あんなオオカミに渡すの嫌や・・・」

「ああああの!私の大事な彼氏の悪口言う人とは友達は無理かもです・・・」

「うっ!ごめんね・・・でもオオカミやと思うから気いつけな・・・一人暮らしやし」

「その・・・オオカミじゃないです・・・優しくて・・・好き・・・」

   その場にいる全員が小日向の発言にきゅうんとなる・・・

「ひなちゃん・・・可愛い過ぎて東金部長が手出せないの分かるわ・・・こんなに可愛い生き物ないわー」

   その日の練習は明るくて関西弁美女の小夜の見学する中行われた。

   帰りに小日向と一緒に帰宅しようとしたが小夜に小日向ちゃんは女子部員達とお茶会だから!と連れ去られてしまう・・・付き合って翌日に彼女とイチャイチャも出来ずに一人寂しく帰宅することになった。

   項垂れながらスーパーに寄ってると小日向から連絡が入る。

「夕飯一緒にしましょう?先に部屋で待っててください」

   さっきまでの気分が一転してニヤニヤしてしまう我ながら単純だなと思い、先にマンションに入り小日向を待つことにした。

「ただいま・・・」

   小日向が帰ってきた。

「おかえり」

   と玄関で迎えた。

「千秋部長におかえり言ってもらえるなんて・・・幸せ・・・」

   可愛い・・・可愛い過ぎる・・・

「かなで・・・おかえりのハグとキスもしてやろうか?」

   真っ赤になる小日向を有無を言わせずにハグして優しくキスをした。

   キュッと胸に縋り付く小日向が可愛い・・・

「千秋部長・・・大好き」

「かなで?千秋部長じゃない千秋だ・・・その・・・お茶会楽しかったか?」

「うん。小夜ちゃんムードメーカーで明るくて楽しかった。私・・・暗いとか言われる事が多いんだけど楽しく話せた・・・小夜ちゃん私のお母さんみたい・・・関西弁で明るくて元気で・・・」

「お前はちょっと煮詰まり過ぎたよな?神南は関西だし明るいやつ多いからそのうち嫌でも元気になるさ・・・」

「うん・・・もしかしたら関西の方が住みやすいのかな?晩御飯作るね?千秋は和食派だったよね?私はお母さんと一緒で関西風の味付けになるけどそれでいいよね?」

   帰宅して小日向はTシャツとショートパンツに着替えてエプロンを付けて料理を始めた。

   ショートパンツ・・・生足・・・エプロン付けてるからまだ大丈夫だ!

食べる事に集中しよ・・・。

   その日は豚バラ肉と白菜の塩麹炒め、う巻き玉子、アボガドサラダ、シジミの味噌汁だった。

   小日向は料理が上手い・・・

「どうかな?千秋部っ・・・千秋・・・たくさん食べるかなぁって量少なくない?これくらいの量が作りやすくて好きなんだけど・・・品数も少なくない?」

   緊張しながら聞いているのが分かって面白い。

「美味いし、量も品数も丁度いいぜ?お前って料理上手なんだな・・・味付けも好きな味だ」

   ぱぁっと顔を染めて喜ぶ小日向・・・可愛過ぎる。

   我慢できるかなぁ・・・あの後、蓬生、芹沢に襲わないようにくどくど言われたし・・・。

   俺ってそんなにオオカミに見えるのか?!

   でもちょっと触るくらい・・・足すべすべだし触りたいな・・・

   それに・・・胸・・・意外とあるし・・・

   食事後に後片付け、食器を洗浄機に入れる作業だがを手伝わせて貰った。小日向を見ていると色々ヤバい気がして・・・。作業している方が雑念が無くなる。

   食事後にテレビを見たり最近読んだ本について話した。

   小日向は伸び悩んでいた間に色んな本を読んでいたようで・・・音楽プロデュース、マーケティング、簿記、経理まで?ヴァイオリンで生計は無理でも音楽関係の仕事を目指していたようだ。ぼんやりしているようなのに頭がいい・・・すごく良さそうだ。

   神南の転入試験は難しいのに・・・学長のお墨付きは成績のせいか?

「かなで?お前・・・頭いいのか?」

「へっ?勉強ですか?いいと思います・・・でも勉強なんで・・・私のしたい事とは違うので・・・」

「そうなのか・・・上手くいかないものだな」

「うん・・・音楽に関係ないもん・・・」

   頭を肩に乗せて寄りかかるように甘えてくる・・・可愛い・・・

   そうだよな・・・段階って大事だよな・・・何気ない話してお互いの事を知って・・・最後は・・・

   ぼんやりと考えながら小日向の頭を撫でていると小日向がうとうととし始めた。

   今日は色んなことあったし、最後は女子部員達とお茶会して神経使ったんだろうな・・・30分くらいしたら起こしてやろう・・・✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱

   ソファで千秋に寄りかかって寝てしまった・・・千秋は黙って頭を撫でてくれて・・・

   小夜ちゃんの東金部長はオオカミ説は絶対嘘・・・

   優しくて・・・頼りがいがあって・・・好き。

   部屋に二人っきりになっちゃダメとか・・・小夜ちゃん以外の彼氏持ちの部員の話聞いたけど・・・その・・・したがるばっかりで最低らしいけど・・・千秋は違うもん。

   ゆっくり恋しよう・・・って言ってくれて大事にしてくれている・・・どうしよう凄く好きかもしれない・・・✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱