ジャイアントペンギンの書庫

保管庫として活用、金色のコルダ3.4の東金千秋と小日向かなでの話しか置いてません·····あとは思いついた事をグダグダ書いてる今日この頃。

恋をしよう5

   最近、小日向が部内で楽しくやっているようだ。

   女友達と学校帰りにお茶したり部室でお茶会したりしている。

   女友達はいいとして・・・男子が・・・男子が小日向の魅力に気付いたようで────!

「小日向さんって可愛い・・・」

「ほんとにな?最初の印象は薄かったんだけど・・・アレは緊張してたからだよな?最近、めっちゃ可愛くないか?!」

「今、コンクールで忙しそうだから・・・終わったら俺・・・デート申し込みたい!」

「いきなりは嫌われそうやから、とりあえずみんなで遊びに行くとかしないか?抜け駆けはアカンで?」

「可愛いよな・・・小さくて守りたいような感じで・・・脚・・・綺麗だよな・・・」

「可愛いだけじゃなくてヴァイオリンの音色も好きや・・・綺麗でどこまでも澄み切っていて・・・天使やなホンマに」

   と東金が普段から思っている事をベラベラと話してる野郎共・・・

   ムカつく────!

   小日向は俺の彼女だ!と叫びたいのを堪えていたので昼からはずっと眉間にシワが入りっぱなしだった。

   今日も帰宅後、小日向のマンションで一緒にご飯を食べた・・・が気分が晴れずに仏頂面で食後ソファで足を組んで不貞腐れていた。

「千秋・・・どうしたの?ご飯・・・美味しくなかった?いつもはおかわりするのに・・・怒ってるの?」

「・・・・・・・・・お前って俺の彼女だよな?」

「うん。そうだけど・・・どうしたの?」

「お前・・・男子に騒がれてるの知ってるか?」

「うん・・・そうなのかな?小夜ちゃんが気を付けてって言ってたけど・・・遊びに行こうって男子増えてきてちょっと困ってる・・・」

「・・・誰と誰と誰だ!」

「千秋?その・・・言ったらどうするの?退部させたりとかしたらダメだよ」

「俺の女に手ぇ出すなんて退部で問題ないだろ!」

「もう・・・そんな暴君嫌いになっちゃう・・・大丈夫・・・大好きな人がいるから他の人とデートなんて無理ですって断ってるもん」

「────嫌われたら困る・・・じゃ・・・ハグしてくれ」

「え?ハグって?千秋の方が大きいのに・・・」

「俺の膝に乗ってハグしたらいいだろ?」

「う・・・うん?千秋って甘ったれさん?」

   小日向が向かい合わせにになり膝に乗り中腰で俺の頭を抱きしめてくれた・・・・・・・・・・・・・・・・ヤバい小日向の胸に顔を埋める形になった。

「千秋・・・髪サラサラ」

   小日向が小さい子供の頭を撫でるように髪を撫でながらぎゅっと抱きしめてくる・・・

   胸が・・・胸が────!柔らかくて意外とある・・・気持ちいい・・・

「千秋どうしたの?真っ赤になって?」

「────悪い、やれって言ったの俺なんだけど・・・その・・・・・・胸・・・意外とあるな?柔らかい」

「────!千秋?もう馬鹿・・・でも、その・・・恥ずかしいけど・・・そう思ってもらえたら嬉しいかも」

「ダメだ・・・お前に嫌われたくない」

   小日向の腕から離れた。正直まだ抱きしめて欲しかったが我慢した。

「千秋って本当に可愛い・・・」

「可愛くない・・・我慢してる」

「うん、千秋・・・我慢しなくてもいいよ?」

「ダメだ・・・秘密の関係でデートもほとんどしてないのに・・・そんなのはダメだと思う」

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   小日向は東金にふさわしい女の子になろうと思い沖縄から帰ってからは以前より真剣に逃げずにヴァイオリンと向き合っていた。

   自然とセミファイナルに向けての練習にも熱が入る。

セミファイナル当日────

   セミファイナルの相手は東金の幼馴染の八木沢部長が率いる至誠館高校だ。

   小日向はドキドキしながらコンクール独特の雰囲気に緊張していたが・・・いつもよりは集中していた。

   いつもは自分の演奏が観客にどんな風に思われているかとかを気にするあまり縮こまった演奏になっていたと思う・・・。

   今日は違う今日は東金の為に弾く。

   東金に並び立っても劣らない演奏者になりたいから。

────結果は接戦だったものの神南高校が勝利した。

   嬉しくて部員達は喜んだが・・・東金の様子がおかしい・・・

   事情を聞くと至誠館高校の吹奏楽部は今回のコンクールで優勝できなければ廃部が決まってしまうとの事。

   小日向のトラウマと性格を考えて、話すと勝負に支障があると思った東金と土岐は小日向に話さないでいたらしい。

   部員達はそれぞれ微妙な気持ちで帰宅した。

   小日向も東金の態度が微妙にいつもと違うのを感じたが・・・

『今日、うちに来てください』

   とだけ連絡した。

カチャ────

「千秋・・・」

   目線を逸らす東金を小日向は満面の笑みでダイニングに手をひっぱり連れて行く。

   ダイニングテーブルには東金の好物ばかりが並んでいた。

「千秋・・・今日はセミファイナル突破のお祝いだから食べて?」

   東金が微妙な顔で席に着いた。

「・・・・・・その・・・言わなかったの怒ってないのか?」

「うん?千秋・・・私のために言わなかったのよね?怒ってないよ・・・でも・・・千秋・・・辛かったよね八木沢部長と仲良いから」

「かなで・・・」

   座った東金の頭をぎゅっと抱きしめた。

「千秋って優しい・・・強くて優しくて・・・やっぱり大好き」

   東金が小さい子が母に甘えるように小日向の背中に手を回ししがみつく。

「千秋・・・八木沢部長は千秋の幼馴染だもん・・・大丈夫、こんな事で負けたりしないもん」

「だな・・・やっぱりお前・・・胸・・・結構あるんじゃないか?」

「きゃあぁ!もう千秋の馬鹿!」

「お前が押し付けてきたんだろ?」

「千秋の馬鹿!心配したのに!!もうハグはおしまい!食べて?!冷めちゃうから」

   その後、食事をした後に東金は甘えるように小日向に膝枕をしてもらい、ソファに寝転がっていた。

   とりとめのない話をしながらテレビを見たりして過ごしていたが10時を過ぎた頃には帰っていった。

   帰った後に少し寂しいと思いながら東金を想う。

   今日の東金はずっと小日向に触れていた。膝枕している間も手をずっと握っていた。

   八木沢部長の事を心配しているのだろうか?

   いつもより自信なさげで・・・すごく母性本能がくすぐられてしまった。

   千秋って可愛い・・・どうしよう・・・格好良いのに可愛いってズルくないかな ・・・はぁ・・・困る・・・

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   小日向に慰めてもらうなんて意外だった。

   小日向は至誠館高校の窮状について話さなかった事を怒らずに俺の事を心配してくれてハグしてくれた。

   食事も俺の好物ばかり用意してくれて・・・本当に参る、あんなに小さくて頼りないあいつに縋って甘えるなんて・・・でも嬉しかった。

   好きや・・・ホンマにヤバいくらい好きや───

はぁ────早く彼氏って公表したいし・・・

キス以上の事したいな・・・

   その夜、小日向の夢を見た。

『千秋・・・慰めてあげる・・・きて?』

   ベットで恥ずかしそうにシャツ1枚で座って待っている小日向・・・。

   シャツを脱がし・・・白のブラを外す。

小振りで形のいい胸がすごく可愛い・・・

   口付けをして身体全体を愛撫しながらキスマークをつけていく。

   可愛い小日向がうっとりと目を潤ませて肌を赤く染めて・・・

   ついに・・・

   というところで目が覚めた───

   欲求不満だ・・・かなりの・・・

   はぁ────有り体に言えばやりたい・・・

   とりあえずファイナル終わるまでは我慢しよ・・・アンサンブルのファイナルの前にソロのファイナルもあるし・・・ソロ、冥加が相手・・・

俺より小日向と先に出会い小日向の心に傷を負わせ、小日向の心に刻みつく男・・・正直ムカついてしょうがない。

   俺は小日向の心にどの程度刻みついているのだろう・・・

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