ジャイアントペンギンの書庫

保管庫として活用、金色のコルダ3.4の東金千秋と小日向かなでの話しか置いてません·····あとは思いついた事をグダグダ書いてる今日この頃。

恋をしよう6

   ソロファイル前に冥加にロビーで偶然、出会った・・・何も言わずにお互いに睨み合う・・・。

最初に口火を切ったのは冥加だった。

「────小日向はどうしてる?」

「お前に言う必要無いだろ?」

「アイツは俺が倒す・・・それまでは万全の体制でかかってこいと伝えろ」

「倒すってなぁ・・・お前な小日向があんな風になったのは誰のせいか分かってるのか?勝ちを譲った云々なんて子供の頃の話だろ?俺だって同じようにしたかもな・・・でも俺ならお前に怯えたりしない。勝ちを譲られたから今のお前があるんじゃないのか?両親を失った幼い兄妹二人・・・親戚に引き取られていたらヴァイオリンどころじゃないだろ」

「────何故知っている!小日向が話したのか?!」

「無理やり聞いた、小日向を責めるな過去のアイツも責めるなアイツは何一つ悪い事はしていない。コンクール優勝より才能あるヴァイオリニストの卵の未来を取った間違っていない」

「────貴様に何が分かる!どれだけ俺が惨めな思いをしたか!!」

「そうだな・・・分からないな、でも俺はアイツを守る。繊細で綺麗な女だ、傷付けるな・・・傷付けたら許さない」

   ソロファイナル前に話すべきじゃなかったな・・・反省しながら控室に入ると小日向がいた。

   激励に来てくれたのかな?と振り向いた小日向は泣いていた。

「────小日向?!」

飛びつくように抱きついてきた小日向を受け止める。

「千秋・・・ありがとう・・・間違ってないって言ってくれて・・・ずっと後悔していたの・・・ずっと本当は間違ってないって思っていたけど・・・冥加さんはずっと怒ってるし憎まれてるし」

「聞いてたのか?」

「うん・・・」

「お前は間違ってない、冥加も本心では感謝してるさ・・・プライド高い奴だし・・・厄介な性格だな」

   泣く小日向を撫でながら思う・・・冥加は憎しみだけでなく小日向に執着している気がする愛というには重苦しいくらいの恋情を感じる・・・

「ごめんね・・・ファイナル前に・・・」

「大丈夫だ、でもファイナル前に勝利のキスが欲しいな?泣かないで・・・いつもみたいキスしてくれ」

「うん。千秋大好き・・・ファイナル頑張って」

   腕の中の小日向が背伸びしてチュッとキスをしてくれた。

   勝てる────そう思ったが結果は同率1位・・・冥加もしぶとい奴だ、コンクールの勝ちは譲っても小日向は渡さない。

✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱

   千秋がソロファイナル、冥加さんと同率1位、すごい・・・

   やっぱり千秋は素敵で尊敬できるヴァイオリニスト、そんな人が彼氏なんて緊張する・・・し・・・彼に相応しい女の子になりたいな・・・うん練習頑張ろう。

   それにしても千秋のソロファイナル1位のお祝いどうしよう・・・・・・ご飯はもちろんだけど・・・・・・やっぱり・・・・・・かな?恥ずかしいけど言ってみよう・・・

   ソロファイナルの日、いつものように小日向のマンションに寄り夕食を一緒に食べる・・・いつもより俺の好物ばかりで小さなホールケーキ付きのお祝いで豪華なんだが・・・小日向の様子がおかしい、いつものようにふわっと笑わないで言葉数が少なく緊張している感じがする。

   食後にケーキと紅茶を飲みソファで寛ぎながら気になるので聞いてみた。

「かなで?お前なんか変じゃないか?」

「えっええええ変じゃないです・・・今から変かもしれないですけど・・・」

「??何だ?」

「あっ!あの!」

「ん?」

「ソロファイナル1位おめでとうございます!そっそれでですね・・・・・・お祝い何がいいかなぁって考えたんですが!」

「うん・・・今日の晩御飯とケーキが祝じゃないのか?それにさっきから敬語だな?」

「あっあの緊張して・・・ご飯とケーキもお祝いですけど・・・多分・・・千秋が一番欲しいんじゃないかなぁって・・・あの・・・・・・あのあの!今日、泊まって?プレゼントは・・・わたし?」

   可愛い上目遣いで東金を見る小日向、ヤバい倒れそうや・・・プレゼントは私って・・・?!

「千秋・・・返事ないのって怒ってるの?やっぱり女の子からってダメ?」

   ニヤける口元を抑えて顔を背けながら悩む・・・

「嬉しい・・・けどダメだろ?まだアンサンブルのファイナルもあるし・・・」

「でも千秋ともっと近づきたいの・・・誰にも・・・彼氏彼女しかできない距離になりたい」

「かなで・・・可愛いこと言うな我慢できなくなるだろ?」

「我慢・・・しないで?」

   東金は悩む・・・据え膳食わぬは男の恥とか言うけど・・・それは経験豊富な場合であって経験値ゼロな自分を考えると・・・上手くできなかった場合・・・アンサンブルのファイナルに悪影響が出るかもしれない・・・確実に暫くは灰になる可能性がある・・・でも断るとこんなに緊張した可愛い彼女を傷付けるかもしれない・・・・・・・・・断る・・・断らない・・・あっ・・・そもそも無い・・・

「かなで・・・言いにくいんやけどな」

「うん・・・なに?」

「用意してないんや・・・その・・・着替えはすぐ隣に取りに行ったらええんやけどな・・・避妊の・・・アレ・・・」

「────!そ・・・そうですね・・・私が突然言ったから・・・ごめんね千秋・・・今度、用意しとくから」

「あっ!あほ!俺が用意する・・・何処で買う気や?」

「ネット通販かな?」

「サイズとかあるんやけど・・・」

「ええっ!ごめんなさい・・・・・・・・・」

「そういう事やからアンサンブルのファイナル終わってからにしよな?その方が落ち着くし」

「うん・・・千秋って本当に大人・・・狡い・・・私の方がオオカミになっちゃいそう」

「ぷっ・・・オオカミって?何する気や?ぷっくくっぷっ・・・」

   ぷぅと膨れた小日向がトンと俺を倒してきた、わざとソファに寝転がってやると小日向が覆いかぶってくる・・・俺・・・押し倒されてる?

ニヤニヤしながら小日向が何をするのか待っていると小日向が俺の制服のボタンを外しだした・・・

「千秋って・・・鎖骨が綺麗・・・」

「へぇー鎖骨好きなのか?俺の鎖骨好みか?」

「鎖骨だけじゃないの・・・胸板もあって・・・腹筋も綺麗・・・好き・・・大好き」

   小日向がうっとり顔で俺の鎖骨・・・腕に近いところで見えない場所に吸い付いてきた・・・

「ん・・・っ付いたかな?難しい・・・キスマーク付けちゃった・・・浮気しちゃダメ・・・分かった?」

「かなで・・・お前・・・意外とヤキモチ焼きやな?可愛ええ」

   身体に覆いかぶさる小日向をひょいと持ち上げた、軽い身体を今度は反転させて今度は俺が小日向を押し倒した。

   真っ赤になって焦る小日向が可愛い。

「千秋・・・やっぱりするの?」

   恥ずかしそうに真っ赤になって聞く小日向が可愛すぎてヤバいが理性を何とか保ちながら小日向のブラウスのボタンを外していく、

「俺も浮気防止に付けようかなって」

   柔らかい首筋を舐めていく肌スベスベで柔らかい・・・噛みつきたくなる柔らかさを堪能していると小日向が小さく震えながら腕にしがみついてきた、どうしてコイツはしぐさ一つ一つが可愛らしいんだろう?流れのままに胸をやわやわ揉みながら首筋から鎖骨に向かって舌を這わせていくと

「やぁ・・・千秋・・・千秋・・・あっ」

   可愛く喘ぎだす可愛い・・・可愛くて可愛くてやめれない・・・胸柔らかい

   買っとけば良かったと後悔しながら鎖骨の下ブラを少しずらし見えない部分をキツく吸いキスマークを付けた、小日向は色が白いからかなり目立つ・・・

「かなで・・・可愛ええ誰にも見せるな・・・消えたらまた付けるからな?」

「やだ・・・他人に見せる場所じゃないもん・・・」

   服を整えてやりソファに座りなおし膝の間に小日向を座らせる。

ちょっと先に進んだ関係に照れる。

   小日向は恥ずかしそうに振り向きながらふにゃりと笑った。

「かなで・・・可愛いな」

「やだ・・・千秋は格好良くて素敵・・・」

   他人が見たら砂を吐くように甘ったるくて嫌気がさす空気だなと思いつつ帰りに甘いキスをしてその日は帰った。

✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱

   翌日の放課後部室に小日向が出向くと女子達がヒソヒソと話し込んでいるのが見えた。

   ヒソヒソ話している輪の中には小夜もいて・・・小日向を見ると青ざめている。

   何かな?と首を傾げながら近づくと・・・女子部員達がいっせいに小日向を見て憐れんだような瞳で見つめてきた?

「みんな・・・どうしたの?」

「ひなちゃん・・・ひなちゃんの憧れの東金部長なんだけど・・・」

「うん。尊敬してるよ?」

「うん・・・私達も遊んでいるように見えるけど意外と硬派なとこ尊敬してんだけど・・・」

「うん?どうしたの?」

「東金部長・・・首?鎖骨の辺りにキスマーク付いてたのを男子が見たらしいの体育の時に・・・」

「ええっ!!」

「うん・・・でね?その男子がひやかしたらね?」

「可愛い彼女が付けたんだ・・・羨ましいだろって言ったらしいの・・・東金部長ついに本命出来たみたいで・・・」

「そっそうなんだ・・・みんなのアイドルだったのに・・・はははは」

   引き攣りながら小日向があちこちにつまづきながら歩いて行く・・・女子部員達は『ひなちゃん憧れてたのに・・・』『いつも一緒に練習している部長が女の子とあれこれしているのって複雑よね・・・ひなちゃん免疫無さそうだし』『コンクール大丈夫かな・・・』とフラフラぶつかりながら練習室に入っていく小日向を見送った。

────ガチャ

「小日向遅い!」

「ぶっ部長・・・キスマークって・・・」

   サッと土岐、芹沢、小日向を追いかけるように入ってきた小夜が青ざめる・・・

「こっ小日向ちゃん!アレは虫刺されやで!ちっ千秋!そうやな!そうやと言ってくれ!!」

「東金部長が浮気なんて・・・どこに埋める?小夜手伝ってくれ」

「睦・・・たっぷり苦しめて埋めないと・・・」

土岐は狼狽え、幼馴染二人は物騒な事を口走る、東金は憮然としている。

「あっ!あの!」

「大丈夫・・・一番最初にひなちゃんに殴らせてあげるからね?睦、押さえて」

「分かった」

「だっダメ!小夜ちゃん!キスマーク付けたの私・・・なの」

「可愛い彼女に付けてもらったって言ったじゃないか?お前ら早とちりするな」

   土岐、芹沢、小夜の三人は驚き言葉も出ないようで魂の抜けたような顔をしていたが・・・最初に正気に返ったのは小夜だった。

「ひっひなちゃん!いつからそんな関係に?無理やり?無理やり違うよね?」

「東金部長・・・我慢出来なかったんですか・・・」

「千秋・・・大人になったんやね・・・」

「ちっ違います!みんなが思っているのとは違う────!」

   小日向が東金の売り言葉にムキになってキスマークを付けてしまったとかいつまんで話すと     一同は大きな溜め息をついた。

「ひなちゃん・・・驚かせんといて・・・」

「小日向さんって意外に大胆なんですね」

「小日向ちゃん・・・蓬生さん寿命縮まったわ」

「ごっごめんなさい!今度は絶対に見えない所に付けます!」

「かなで?もっと見える所にいっぱい付けてもらっていいんだぜ?俺はその方が嬉しい」

   付けないって選択肢はないのか────と三人は心の中でつっ込んだ。

✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱